筑波大学 植物代謝生理学研究室 CRESTプロジェクト
「海洋ハプト藻類のアルケノン合成経路の解明」


About this site


このページは, 筑波大学植物代謝生理学研究室(白岩研究室)が管理しています. この度, 科学技術振興機構(JST)が行っている, 戦略的創造研究事業(CREST)の研究領域「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」に採択されました. 研究課題名は, 「海洋ハプト藻類のアルケノン合成経路の解明と基盤技術の開発」になります. このページを使って, 研究課題についての説明や, 進捗状況の報告などをしていきます.


1. 研究のねらい

研究の目標

本研究では, 円石藻の有する高い炭酸カルシウム生産性と増殖率を維持しつつ, 藻体の有機質部分の20%以上を占める脂質アルケノン(C37-C39をもつ長鎖不飽和ケトン)の合成能をさらに強化した株を作出することである. そのために, (1) 基礎生産を担う光合成炭酸固定のボトルネックの同定, (2) アルケノン合成経路の解明, (3) 形質転換を用いた代謝改変技術の確立を行う. 海産藻類である円石藻でのアルケノン生産性の向上により, 海水を利用したバイオマスエネルギー生産技術の生産に貢献できる. 同時に, 未解明であるアルケノン合成経路を解明することで, 中間代謝産物等からの新規バイオ燃料や, バイオリファイナリー原料の探索も行い, これまで見逃されてきた多様な藻類バイオマス代謝産物を利用するための基盤を構築する.
本研究によって得られる成果は, 海洋微細藻類の利用によって, 淡水を消費せず海水を利用することによって, バイオマスエネルギー原料となるアルケノン分子の生産性の向上, アルケノン合成経路中の中間代謝産物からのバイオ燃料やバイオリファイナリー原料の生産, 最終産物アルケノン分子を化学的に改変することによる化学工業原料の生産を可能とする. その実現は, 石油の消費に依存しないエネルギーと化学原料の供給に貢献するものである. また, 円石藻は栄養塩欠乏条件で円石を多量に合成し, 速やかに沈殿となるため回収が容易で, 藻類バイオマス利用で大きな問題となる藻体の回収に要するエネルギー消費プロセスを大幅に短縮できるメリットがある. これらの技術革新は, 大量培養システムの技術革新と歩調を合わせることによって, オンサイトにおけるエネルギーと化学工業原料の供給を可能とし, エネルギーや化学原料の長距離輸送を必要としない低炭素社会実現に向けた社会構造の変革に多大な貢献をするものである. 現在取り組まれているバイオマスエネルギー生産の問題点である水と石油消費を低減させる技術革新に結び付くものであり, その社会的インパクトは非常に大きい.

研究の背景

現在, 低炭素社会実現のための技術革新の一つとして, バイオ燃料資源の開発が早急に求められている. 中でも微細藻類を利用するオイル生産は, 食糧との競合がない, 単位面積当たりの生産量が桁違いに大きい(Chisti 2007)等の理由で, USAをはじめとする諸外国での研究がヒートアップし, 急激にその重要性がクローズアップされている.
このような社会情勢の変化を受けて, 脂質やオイル生産量の大きい微細藻類株の収集, 有用株の確保, 高オイル生産機能を付与した藻類細胞株の作出に関する研究開発の競争が激化している情勢にある. しかしながら, 作物を原料とする陸上バイオマスや淡水を利用する藻類バイオマス生産が, 食糧や世界各地の水問題の深刻化をもたらす現実が懸念されることから, 海水を利用し, 食糧と淡水利用とが競合しないバイオマス・エネルギーの生産技術開発の要求が高まっている. 本研究は, それらの社会的ニーズに応えるためのものとして提案するものである.
海洋性の円石藻(ハプト藻類)は細胞表面に炭酸カルシウムの殻(ココリス)を有し, それが中生代を中心として大量増殖し, 石灰岩の形成に寄与し, 有機質部分はPyrolysis等の作用を受けて分解され, 原油や天然ガスの一部となったと考えられている. それらの生物群の一種であるEmiliania huxleyは, 現海洋においても宇宙衛星から観測される程の巨大なブルームを引き起こし, 海洋の一次生産の半分程を占める膨大なバイオマス生産に寄与し, 大気中CO2の低減に寄与している. これらの事実は, 円石藻E. huxleyiが, バイオマス生産, バイオ燃料生産, バイオリファイナリー原料の生産に関して大きなポテンシャルを有することを証明するものである.


図:E. huxleyiの走査型電顕写真(A)およびナイルレッド染色により可視化したアルケノン(B)

この円石藻はアルケノンと呼ばれる, 炭素数37-39の分子に2-4個のトランス型の不飽和結合を有する長鎖不飽和アルキルケトンを生産する(Boon 1978). 研究代表者は円石藻E. huxleyi細胞の乾燥藻体を無酸素状態で熱分解(pyrolysis)した結果, アルケノン由来を示唆する長鎖の分解産物や多くの原油成分と天然ガス成分が生成することを確認し, 円石藻を再生可能なエネルギー源として利用できる可能性を提示している(Wu et al. 1999a, b, c, d). これらの共同研究成果は, 本研究プロジェクトが目指す, 円石藻を藻類バイオ燃料, バイオリファイナリー原料生産に利用するアイデアが正当であることを証明するものである. さらに, 研究代表者と研究分担者の共同研究によって, 藻細胞培養時における温度変化が不飽和度のみならず生産量をも変化させること(Shiraiwa et al. 2005), 膜を有するオルガネラに局在する可能性があること(Sawada & Shiraiwa 2004)などを明らかにしてきた.


図:一般的な脂肪酸(上)と, アルケノン(下)の分子構造

しかしながら, アルケノンを有する円石藻細胞の培養の技術の普及がなされなかったことやアルケノン分子自身の研究が古海洋温度復元に極端に偏っていたことから, その分子特性, 生合成系, 生産物の工業への応用などは全く行われて来ていない. そのため, 本研究によって, 円石藻が生産するアルケノン分子の活用を可能とする研究開発を行うことによって, 「炭素排出ゼロ」を実現するための技術開発を進めることを目指す.


2. ハプト藻Emiliania huxleyi

ハプト藻Emiliania huxleyiについて

植物は, 共生により葉緑体(=光合成能力)を獲得した集団であり, 系統的に異なる様々な生物の集まりです. そのため, 植物の光合成を理解するためには, 1つの分類群だけでなく, 異なる様々な分類群における研究が必要です. しかし, 光合成の研究は緑色植物を中心に進められており, その他の植物や藻類ではまだまだ遅れています. また藻類の中には, 高等植物とは異なる系統に属しており, かつ地球環境に大きな影響を与える重要なグループが存在します. 円石藻もその中の1つです.


図:E. huxleyiの走査型電子顕微鏡写真
(写真提供:筑波大学 井上勲教授, 一部改変)

ココリスと呼ばれる炭酸カルシウムの殻をもつ

円石藻はハプト植物門に属する海洋性微細藻類の一種であり, 炭酸カルシウムを主成分とする殻を持っています. 上の写真を見てもわかるように, 円石藻E. huxleyiもこの特徴的な形をした殻を持っており, 楕円形の一枚の殻が幾重にも重なりとてもユニークな形態となっています. この殻は「ココリス(coccolith, 円石)」と呼ばれます. ココリスがどのようなメカニズムで, 何のために作られるのかについてはまだほとんどわかっていません.

たびたび大規模増殖を引き起こす

また円石藻は海洋でたびたび, 「ブルーム(bloom)」と呼ばれる大規模増殖を引き起こすことでも有名です. 藻類の大規模増殖と言えば沿岸域で起こる「赤潮」が有名ですが, これは主に茶褐色を示すのに対して, 円石藻のブルームは写真を見ればわかる通り鮮やかなエメラルドグリーンを示します. そのため円石藻のブルームは別名「雪の華」とも呼ばれています. このようなブルームを引き起こすことから, 円石藻は地球規模の炭素循環に影響を与える, 重要な生物であると言えます.


図:円石藻のブルームを捉えた衛星写真
National Oceanography Centre, Southamptonより
( http://www.noc.soton.ac.uk/soes/staff/tt/eh/cwall99.html )

生育にはセレンが必要である

円石藻E. huxleyiがもつもう一つのユニークな特徴として, 生育に元素セレン(Se)が必要であるという点が上げられます. 我々ヒトを含む哺乳類や, 一部の藻類, バクテリアなども微量必須元素としてセレンを要求することはわかっていますが, 陸上植物には必要ありません. なぜ同じ光合成生物でも円石藻はセレンが必要なのか, まだ全貌の解明はできていませんが, E. huxleyiはセレノプロテインと呼ばれる, 硫黄(S)の代わりにセレンを取り込んだユニークなタンパク質をもっていることがわかっています. 円石藻のセレンの代謝機構を明らかにすることで, 生物進化におけるセレンの利用戦略の解明に繋がると期待されます.

円石藻と海洋酸性化

産業革命以降, 化石燃料消費に伴う大気中のCO2濃度の増加から, 近年, 地球温暖化が叫ばれるようになりました. しかしCO2濃度の増加は, もう一つ大きな問題を引き起こします. 大気中に放たれたCO2は, 海洋に溶け込むことで, 海洋のpHを低下させます. これが「海洋酸性化」です. 海洋酸性化が海洋生物にどのような影響を及ぼすのかはまだ予想がつきません. 円石藻は上記のブルーム写真のように海洋生態系に大きな影響を与える生物であることから, 我々はこの海洋酸性化が円石藻E. huxleyiの生理機能やココリス形成にどのような影響を与えるのかについて研究を行っています.


3. アルケノンとは

アルケノン(Alkenone)とは

一部の円石藻のみが合成する不飽和長鎖ケトンがアルケノンと呼ばれています. アルケノンは炭素数37~39, その炭素骨格中にトランス型の二重結合を2つから4つ施されています. 生物の合成する一般的な脂質, 例えば膜脂質は炭素数18程度, コレステロールは炭素数30程度であることを考えると, 非常に長い炭素鎖を有する脂質であることがわかります. 円石藻が何のために, どのような合成経路でアルケノンを生産しているかは, まだ明らかとなっていません. 円石藻のうちアルケノン合成能をもつものはEmiliania属, Gephyrocapsa属, Isochrysis属, Chrysotila属の4属のみであることが知られています.


図:主なアルケノンの種類

アルケノンは原油の元となった?

アルケノンは石灰岩や原油・天然ガスの原料になったと考えられています. アルケノンは広く世界中の海底堆積物中に見られます. E. huxleyiGephyrocapsaの細胞を100℃から500℃の無酸素状態で熱分解すると, 炭素数10から30くらいまでの炭化水素が得られることがわかっています. はるか昔に円石藻が合成したアルケノンが, 海底堆積物中で長い年月をかけて分解を受け, 原油のもとになったのではないかと考えられています.

アルケノンは貯蔵脂質?膜脂質?

ひとことに脂質と言っても様々な種類があり, 生体内では, 炭素の貯蔵形態として後々エネルギー源として利用される貯蔵脂質と, 生体膜を校正する膜脂質に分けられます. E. huxleyiにおいては, 昼間, 光合成を行っているときには積極的にアルケノンを合成し, 夜間には細胞内のアルケノン量は減少していくことから, アルケノンを分解するための代謝系が存在し, アルケノンは貯蔵脂質ではないかということが示唆されています.

アルケノンは脂肪酸合成経路を経て生産される?

アルケノン合成経路の全容は未だ不明なままですが, いくつかの知見が得られています. 脂肪酸合成経路の鍵酵素であるβ-ketoacyl ACP synthaseの阻害剤を添加すると, アルケノンの合成も阻害される, という報告がされています. つまりアルケノン合成は脂肪酸合成の下流に位置することを示唆しています. 脂肪酸(炭素数16~22)を出発物質として, 炭素鎖の伸長, トランス型二重結合の付加, ケトン基の付加などのイベントを経てアルケノン(炭素数37~39)が生じる, と考えることができます.

バイオマーカーとしてのアルケノン

アルケノンはその難分解性から, 円石藻種に特異的なバイオマーカーとしても用いられています. 例えば, 白亜紀の堆積物中からアルケノンが検出されれば, その時代に円石藻が存在していたという証拠になります. また, アルケノンの不飽和度(二重結合の数)は, 生育温度によって変化することが実験的に示されていることから, 堆積物中のアルケノンの不飽和度を求めることにより古代の海水温が推測できます. このようにアルケノンは円石藻のバイオマーカーとしてとともに, 過去の水温計として, 地球科学分野において重宝されてきました.


4. メンバー

研究代表者

白岩善博(SHIRAIWA Yoshihiro)

所属:筑波大学大学院・生命環境科学研究科
役職:教授
専門分野:植物代謝生理学
本プロジェクトの研究分担内容:
海洋ハプト藻類のアルケノン合成経路の解明と基盤技術の開発


研究分担者

沢田健(SAWADA Ken)

所属:北海道大学大学院・理学研究院
役職:講師
専門分野:有機地球化学
本プロジェクトの研究分担内容:
アルケノン合成および不飽和化の代謝制御と代謝産物の化学的解析


5. 成果報告

投稿論文

[9]
Quantitative analysis of carbon flow into photosynthetic products functioning as carbon storage in the marine coccolithophore, Emiliania huxleyi.
Tsuji Y, Yamazaki M, Suzuki I, Shiraiwa Y
Marine Biotechnology, in press
E. huxleyiにおいて, 光合成により固定された炭素が細胞内でどう分配されるのか, 放射性炭素を用いたフラックス解析により明らかにした論文です. 対数増殖期, 定常期どちらの細胞においても固定した炭素の17~18%がアルケノンに割りふられていることがわかりました.

[8]
n-Nonacosadienes from the marine haptophytes Emiliania huxleyi and Gephyrocapsa oceanica.
Nakamura H, Sawada K, Araie H, Suzuki I, Shiraiwa Y
Phytochemistry, in press, PMID:25595675
E. huxleyiGephyrocapsa oceanicaが合成するC29アルケンの構造を明らかにしました.

[7]
Functional screening of a novel Δ15 fatty acid desaturase from the coccolithophorid Emiliania huxleyi.
Kotajima T, Shiraiwa Y, Suzuki I
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular and Cell Biology of Lipids, 1842: 1451-1458, PMID:25046625
E. huxleyiアルケノンだけでなくは多価不飽和脂肪酸と呼ばれる脂質も合成しています. 本論文ではΔ15 fatty acid desaturaseと呼ばれる新規な酵素を同定いたしました. この酵素は多価不飽和脂肪酸の1つリノレン酸(18:3Δ9,12,15)の合成を触媒します.

[6]
Difference in physiological responses of growth, photosynthesis and calcification of the coccolithophore Emiliania huxleyi to acidification by acid and CO2.
Fukuda S, Suzuki Y, Shiraiwa Y
Photosynthesis Research, 121: 299-309, PMID:24500605
E. huxleyiが培地pHが低下(酸性化)したときにどのような影響を受けるのかを詳細に解析いたしました. 酸を加えたことによるpH低下と, CO2を吹き込んだことによるpH低下を区別して観察いたしました.

[5]
Pan genome of the phytoplankton Emiliania underpins its global distribution.
Read BA, Kegel J, Klute MJ, Kuo A, Lefebvre SC, Maumus F, Mayer C, Miller J, Monier A, Salamov A, Young J, Aguilar M, Claverie JM, Frickenhaus S, Gonzalez K, Herman EK, Lin YC, Napier J, Ogata H, Sarno AF, Shmutz J, Schroeder D, de Vargas C, Verret F, von Dassow P, Valentin K, Van de Peer Y, Wheeler G; Emiliania huxleyi Annotation Consortium, Allen AE, Bidle K, Borodovsky M, Bowler C, Brownlee C, Mark Cock J, Elias M, Gladyshev VN, Groth M, Guda C, Hadaegh A, Debora Iglesias-Rodriguez M, Jenkins J, Jones BM, Lawson T, Leese F, Lindquist E, Lobanov A, Lomsadze A, Malik SB, Marsh ME, Mackinder L, Mock T, Mueller-Roeber B, Pagarete A, Parker M, Probert I, Quesneville H, Raines C, Rensing SA, Riano-Pachon DM, Richier S, Rokitta S, Shiraiwa Y, Soanes DM, van der Giezen M, Wahlund TM, Williams B, Wilson W, Wolfe G, Wurch LL, Dacks JB, Delwiche CF, Dyhrman ST, Glockner G, John U, Richards T, Worden AZ, Zhang X, Grigoriev IV
Nature, 499: 209-213, PMID:23760476
E. huxleyiのゲノム配列を解読した論文です. 計10種のstrainのゲノムを比較した結果, 多様性のある領域と共通の領域(pan genome)があることが明らかになりました. 我々は「Emiliania Genome Annotation Team」の一員として参加しました.

[4]
Long chain alkenes, alkenones and alkenoates produced by the haptophyte alga Chrysotila lamellosa CCMP1307 isolated from a salt marsh.
Nakamura H, Sawada K, Araie H, Suzuki I, Shiraiwa Y
Organic Geochemistry, 66: 90-97, Abstract
Chrysotilaは他のアルケノン合成ハプト藻に比べて, まだ詳細な生化学的解析がなされていません. 培養温度とアルケノンの組成の関係について, 特にC37アルケノンの二重結合の数の変化に着目して観察いたしました.

[3]
Anaerobic coculture of microalgae with Thermosipho globiformans and Methanocaldococcus jannaschii at 68oC enhances generation of n-alkane-rich biofuels after pyrolysis.
Yamane K, Matsuyama S, Igarashi K, Utsumi M, Shiraiwa Y, Kuwabara T
Applied and Environmental Microbiology, 79: 924-930, PMID:23183975
地中における原油生成を想定して, 種々の微細藻類と熱帯鉱床から単離した好熱菌を共培養し, その後無酸素条件で熱分解しました. その結果, 藻体の脂質含量とオイル・メタン生産量が相関し, E. huxleyiが原油成分と最も類似したアルカン分子の生産に寄与することがわかりました.

[2]
Changes in alkenone and alkenoate distributions during acclimatization to salinity change in Isochrysis galbana: Implication for alkenone-based paleosalinity and paleothermometry.
Ono M, Sawada K, Shiraiwa Y, Kubota M
Geochemical Journal, 46: 235-247, Abstract
ハプト藻Isochrysis galbanaにおいて, 培地の塩濃度とアルケノン組成の関係を明らかにした論文です.

[1]
Enzymological evidence for the function of a plastid-located pyruvate carboxylase in the Haptophyte alga Emiliania huxleyi: a novel pathway for the production of C4 compounds.
Tsuji Y, Suzuki I, Shiraiwa Y
Plant and Cell Physiology, 53: 1043-1052, PMID:22492231

ピルビン酸カルボキシラーゼと呼ばれる炭酸固定酵素が, E. huxleyiの葉緑体に局在することを酵素学的に証明した論文です.

Proceedings, Review等(査読有り)

辻敬典, 白岩善博 "海洋植物プランクトンの光合成炭素代謝の多様性” 月刊化学工業7月号, 2013年

辻敬典, 白岩善博 "炭素同化と初期代謝" 渡邉信(監修)渡邉・白岩他(編集) 藻類ハンドブック, NTS出版, 東京, 第1編/第2章/第1節/第2項, pp. 160-165, 2012年

沢田健 "アルケノン" 渡邉信(監修)渡邉・白岩他(編集) 藻類ハンドブック, NTS出版, 東京, 第1編/第2章/第1節/第10項, pp. 196-201, 2012年

岩本浩二, 白岩善博 "グリセロール、マンニトール代謝" 渡邉信(監修)渡邉・白岩他(編集) 藻類ハンドブック, NTS出版, 東京, 第1編/第2章/第1節/第6項, pp. 178-182, 2012年

馬場将人, 白岩善博 "藻類の脂質代謝経路とその応用" 微細藻類によるエネルギー生産と事業展望(竹山春子監修), シーエムシー出版, 東京, 第6章, pp. 47-56, 2012年

白岩善博 "海洋微細藻類を利用する炭素隔離と再生可能な次世代エネルギー生産" 科学フォーラム8月号(通算338号), 理大, pp. 13-16, 2012年

白岩善博 "藻類バイオエネルギー生産と地球環境問題" JISTEC Report No.80, 2011年

辻敬典, 白岩善博 "光合成生物の炭素代謝の多様性―海洋微細藻類の研究から―" RADIOISOTOPES 60: 393-395 (DOI:10.3769/radioisotopes.60393), 2011年

Ndimba BK, Ndimba RJ, Johnson TS, Waditee-Sirisattha R, Baba M, Sirisattha S, Shiraiwa Y, Agrawal GK, Rakwal R “Biofuels as a sustainable energy source: an update of the applications of proteomics in bioenergy crops and algae” Journal of Proteomics, 93: 234-244, 2013年

Araie H, Shiraiwa Y "Selenium in algae" Microalgal Physiology, Edited by Michael Borowitzka, John Beardall, John Raven, Springer-Verlag, Heidelberg, Germany, 2014年

Baba M, Shiraiwa Y "Biosynthesis of Lipids and Hydrocarbons in Algae" PHOTOSYNTHESIS, Edited by Zvy Dubinsky, InTech Pub, Rijeka, Croatia, ISBN:980-953-307-838-5, 2014年

Baba M, Shiraiwa Y "High-CO2 response mechanisms in microalgae" Advances in Photosynthesis - Fundamental Aspects, Edited by Mohammad Najafpour, InTech Pub., Rijeka, Croatia, ISBN:978-953-307-928-8, 2014年

学会発表(招待講演)

学会発表(国際学会)

学会発表(国内学会)

報道・雑誌掲載等

朝日新聞朝刊「円石藻のゲノム解読―筑波大など 発生の原因究明へ」, 2013年7月25日 (全国版,科学欄)

ラジオNHK第一放送「微生物・円石藻がエネルギー危機を救う」, 出演:白岩善博, 谷田部雅嗣解説委員, 2013年1月30日

JST News「円石藻のポテンシャルを引き出せ」, Vol. 8, No. 11, pp. 8-9, 2012年2月

JISTIC Report「微細藻類によるCO2固定とオイル生産」, Vol. 80, pp. 7-9, 2011年10月1日

アウトリーチ活動

2014年9月17日, 日本地球化学会年会セッション, 富山大学理学部
「生物と有機物の地球化学」

2014年7月25日, 公開セミナー, 北海道大学理学部
「ハプト藻と地球環境」

2013年11月11日~16日, 10th International Marine Biotechnology Conference (IMBC), Brisbane Convention and Exhibition Centre, Australia
Special Symposium: Algal Biotechnology and Bioenergy: Research, Application and Sustainability

2013年11月9日, 埼玉県立熊谷西高校 (SSH) 実験実習
CRESTの広報とともに実験指導を行いました.

2013年9月24日, 藻類バイオマス国際シンポジウム~藻類の恵みを人類へ~, 野村コンファレンスプラザ
研究活動の広報を行いました

2013年9月12日, 日本地球化学会年会セッション, 筑波大学第一エリア
「地球化学と生理学:生理学的知見からみる地球化学」

2013年9月5日, 藻類バイオマス国際シンポジウム~藻類の恵みを人類へ~, 野村コンファレンスプラザ
研究活動の広報を行いました.

2013年8月6日, 富山経済同友会環境問題委員会講演会, オークスカナルパークホテル富山
「微細藻類を用いた有用バイオマスの生産に向けて」

2013年7月31日, 神奈川県立西湘高校 (SSH) 実験実習
CREST研究紹介と公開実験を実施しました.

2013年2月28日, The 2nd International Joint Meeting of the Alkenone Biosynthesis and Geoscience, 筑波大学生命環境科学研究科
CREST主催でアルケノン研究に関する生物科学と地球科学の共同国際シンポジウムを開催しました. グラスゴー大学のJaime Toney博士ら3名を招聘して招待講演を行いました.

2012年9月12日, 日本地球化学会年会セッション, 九州大学箱崎キャンパス
「地球化学と生理学・生化学:生理学的知見からみる地球化学」

2012年8月10日, 神奈川県立西湘高校 (SSH) 実験実習
CREST研究紹介と実験指導を行いました.

2012年7月26日, The 1st International Joint Meeting of the Alkenone Biosynthesis and Geoscience, 筑波大学生命環境科学研究科
CREST主催でアルケノン研究に関する生物科学と地球科学の共同国際シンポジウムを開催しました. グラスゴー大学のJaime Toney博士ら3名を招聘して招待講演を行いました.

2011年9月15日, 日本地球化学会年会セッション, 北海道大学学術交流会館
「地球化学と生理学の融合:生体プロセスの研究から地球化学へ」


6. 研究シーズの紹介

1. メタボローム解析システム

キャピラリー電気泳動(CE)-質量分析計(MS/MS), 液体クロマトグラフィー(LC)-MS/MS等により, 数百種類の代謝物を網羅的に解析を行い, 一次代謝経路・ 脂質代謝経路の解明を行っております.


2. GC & GC-MS

ガスクロマトグラフィー(GC), またはガスクロマトグラフィー-質量分析計(GC-MS)を用いて長鎖アルケノン, 長鎖アルケン, また脂肪酸組成の同定と定量を行っております. メタボローム解析システムが様々な代謝産物を網羅的に調べるのに対し, こちらは特定の脂質種に絞った解析に用いています.